バングラデシュは、日本政府と特定技能制度に関する協力覚書(MOC)を結んでいる国のひとつであり、今後の人材供給国として期待されています。特に製造業や建設業などの分野では、真面目で粘り強く働く人材として注目されています。本記事では、バングラデシュ人材の特徴や採用フロー、雇用時の注意点について、比較サイトとして中立的な立場からご紹介します。
特定技能で「バングラデシュ」人材を採用するメリット・採用手続き・雇用時の注意点まとめ
最終更新日:2025年7月11日
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特定技能でバングラデシュ人材を採用するメリット
① 技術志向が高く、ものづくり分野に適性がある
バングラデシュではエンジニア志向の若者が多く、技能実習や技術系留学を経て、日本での就労を希望する層も増えています。製造業では「図面が読める」「機械操作に慣れている」といった評価を受けることもあるようです。
② 礼儀正しく、まじめに働く人柄
現場では「指示をしっかり聞いて行動する」「報告・相談を怠らない」といった誠実な印象を持たれることが多く、特に工場や建設現場などでの継続的な評価に繋がっているようです。
③ 送出し制度が整いつつあり、今後の拡大が期待される
バングラデシュは2019年に日本とMOCを締結して以降、政府認定の送出し機関を整備しつつあり、制度的な透明性の確保に取り組んでいます。まだ他国に比べて情報が少ない面はありますが、今後の成長が期待される国のひとつです。
バングラデシュ人材を特定技能で採用する流れ
ステップ1:受け入れ分野の確認
自社の業務が、特定技能12分野(介護、建設、外食、製造業など)に該当するかを確認します。あわせて、勤務時間、待遇、支援体制などの条件を整備する必要があります。
ステップ2:送出し機関との連携
バングラデシュ政府が認定した送出し機関を通じて人材を募集します。候補者の経歴や学習履歴などを確認し、面接・選考を進めるのが一般的です。企業側が業務内容や就労環境を丁寧に説明することで、ミスマッチを減らす工夫も求められます。
ステップ3:試験合格の確認と在留資格申請
候補者が、日本語能力試験(N4以上またはJFT-Basic)と分野別の技能測定試験に合格しているかを確認します。技能実習2号からの移行者であれば、試験が免除される場合もあります。
ステップ4:雇用契約の締結と支援体制の整備
雇用契約を締結後、住居の手配、生活支援、入国オリエンテーションなどの支援が必要です。これらの支援は企業が自社で行うことも、登録支援機関に委託することも可能です。
バングラデシュ人材を雇用する際の注意点
① 宗教(イスラム教)への配慮
バングラデシュ人の多くはイスラム教徒であり、食事(ハラール)、礼拝、断食期間(ラマダン)などへの理解が必要です。企業によっては、礼拝スペースの確保や勤務時間への配慮を行っている事例もあります。
② 日本語能力の個人差に注意
日本語試験に合格していても、現場での会話や専門用語への理解には差があります。「やさしい日本語」や図解マニュアルなどを用意することで、業務ミスの防止につながったという事例もあります。
③ 登録支援機関との連携による管理体制
在留資格の維持には、支援計画の実行と報告義務があり、適切な管理が求められます。支援漏れや記録不備があると、企業が行政指導の対象になる可能性もあるため、経験豊富な登録支援機関と連携する企業が多いようです。
まとめ|バングラデシュ人材は今後に期待できる戦力候補
バングラデシュ人材は、技能志向の高さやまじめな人柄を持ち、今後特定技能制度を通じて日本での受け入れが増えると期待されています。現時点では制度導入の初期段階ではあるものの、信頼できる送出し機関・支援機関を選定し、丁寧な受け入れ体制を構築することで、現場で活躍する人材の確保につながるでしょう。
当サイトでは、特定技能制度に対応した登録支援機関を分野・地域別に比較できます。バングラデシュ人材の採用を検討中の企業様も、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。