特定技能「農業」の可能業務・基本情報・外国人要件・採用条件

作成日：2024年10月15日

武藤拓矢

特定技能・技能実習スペシャリスト

外国人技能実習制度の管理団体で5年勤務し、その後2019年に合同会社Orgonirを立ち上げる。
延べ700名を送り出した実務経験から、制度の理解と外国人人材の現場オペレーションに強みを持つ。
製造業・工場と建設業については業界トップクラスの経験の持ち主。

特定技能制度が農業分野に導入され、外国人労働者が農業で活躍できるようになりました。この制度では、「主たる業務」と「関連業務」に分けて、従事できる業務が定義されています。

農業分野での主たる業務には、野菜や果物の栽培管理、収穫、出荷準備が含まれます。具体的には、植え付け、水やり、除草、害虫駆除など、農作物の成長を支える基本的な作業が中心です。また、出荷前の検品や包装作業も重要な業務です。

特定技能「農業」により、農業分野での外国人労働者の雇用が進んでいます。ここでは、雇用できる人数や契約期間について詳しく説明します。

農業分野における特定技能外国人の雇用数や契約期間は、農場の規模や生産内容に応じて異なります。契約期間は最長5年間で、特定技能の条件に従い、更新も可能です。

特定技能「農業」で外国人労働者を受け入れる企業には、いくつかの要件が設けられています。まず、事業の安定性と適切な就労環境の提供が求められます。農作業には季節性があるため、労働時間や業務内容の調整が必要です。

農業分野での特定技能外国人として働くためには、日本の技能試験と日本語試験に合格する必要があります。特定技能1号に該当し、試験の合格によって一定の基準をクリアした者のみが対象です。

農業分野における特定技能労働者の雇用条件には、以下のような要件が含まれます。

特定技能外国人として農業分野に従事するには、一定の実務経験や基本的な知識が必要です。植え付けや収穫といった農業技術を有することが求められ、現場で即戦力となることが期待されます。

受け入れ企業は、農業分野特定技能協議会への加入が求められます。協議会への加入により、業界内での情報共有や支援体制が強化され、外国人労働者が働きやすい環境が整備されます。

農業分野で外国人労働者を受け入れる企業には、生活や業務支援の体制を整える義務があります。これにより、外国人労働者が日本での生活や農業業務にスムーズに適応できるようになります。

特定技能「農業」は、日本の農業分野に新たな人材を呼び込み、外国人労働者の活躍が期待されています。受け入れ企業も高い基準で支援体制を整え、外国人労働者が安心して働ける環境の提供が求められます。